Breitling Chronospace 電池交換メンテナンス

2020.3.16お預かりのBreitling Chronospace 電池交換メンテナンスです。
このモデルは初めて触りますが、おそらくエアロ・スペースと同じでしょう。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。

微調整位置をチェックします。

弓環を外してみますが汚れも無く綺麗な状態。でも洗浄コースでご依頼ですから進めます。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。やはりエアロスペースと同じムーブメント。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックしますが異常はなく。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

ブレスごと洗浄で弓環も綺麗になったところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。ところが到着後に「ブレスの向きが反対です」というお叱りが。再度、送って頂きまして。

早速、到着。たしかにブレスの向きが逆です。年に2回はやってしまいますが。ブレスの取り付け作業をしているときに来客があり気を取られ。急用が出来て発送まで時間が押している時。これに「ダブルロックのブレス」3つの環境が整うと起こります。

送るついでに、ストップウォッチ操作の時の「竜頭のプッシュ操作」が効かない時がある。という事で見てみましょう。

竜頭操作は○の部分。

拡大するとこうなります。

竜頭を引くと○の突起が下のレバー(端子)を押してスイッチが入り。竜頭を押すと上のレバー(端子)に接触してスイッチ(導通が)入ります。

竜頭を押すと上のレバー(端子)をシッカリ押し上げており構造的には問題ありません。これでも接触不良のような症状が出ますので、これは内部の問題で。これをメーカーに言えば電子回路一式の交換になるでしょう。メーカーは一式交換で、小売店は「触った為の不具合でクレーム」になりますから、何処も古い時計は電池交換さえ関わりたく無いのです。

ブレスの向きを付け替え、再送となります。返送の往復の送料は勿論こちらで負担となり、写真の再編集の手間を考えた場合、こういう失態を行うと利益にならない。自業自得という事ですが、月の総売上げでも利益にならない商売で副業感覚で気楽にやっております。その姿勢がプロ意識に欠けると思われる方、シビアな世界でお仕事をされている方は、不愉快な思いをすることになりますからご注意ください。メーカーへのご依頼をお勧めします。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可