HERMES MEDOR 丁番バネ交換&電池交換
2017.12.1お預かりのHERMES MEDOR 丁番バネ交換&電池交換です。
化粧箱で到着。この化粧箱ならレターパックにも入ります。
丁番バネの交換もご依頼で、下を向けただけで蓋がプラン!と開きます。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
かなり固い裏蓋でしたが何とか開きました。これだけ固くては閉めるのも覚悟が要ります。少しでも作業がし易くするためにも裏蓋は洗浄します。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
作業の前に電池を入れて動作確認。
バネを外しますがネジが回らない。ネジの溝が広がっており、格闘の跡が見られます。
何度か洗浄すれば緩む可能性はありますが、残念ながら洗浄コースでは無い。
そして追加予算の猶予も無い。
仕方が無いですから注油で時間をおきます。これで回らない場合は返却するしかありません。
裏蓋は洗浄して綺麗になりました。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
この穴にバネの端が入って居なければいけません。折れているのでバネが効きません。
2時間で何とか回す事に成功。
色はシルバーになりますが交換完了。
オリジナルのバネよりは「バネの力は弱い」ですが、逆に固くと指を挟んでも痛いということは無い。
さて裏蓋は指で閉めたと思っておりましたが、隙間が空いており。
やはりプレス器で閉める必要がありますから折角取り付けたバネを外して。
この状態にしないとプレスできません。
裏蓋も閉めて、下を向けたくらいで開くことはありません。
バンドを取り付け、時間を合わせて電池交換&バネ交換完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。