XEMEX OFFROAD Chrono 電池交換メンテナンス

2019.4.6お預かりのXEMEX OFFROAD Chrono 電池交換メンテナンスです。
初めて聞く名前の腕時計ですが、電池交換できるのかどうか?

竜頭の動きをチェックして。少し堅い感じですがグリス切れか?プッシュボタンも片方ストロークしませんからこれはサビでしょう。

ステンレス無垢バンドに両開きバックル。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

パッキンを外して劣化具合をチェックします。このパッキンは代用品の持ち合わせがありませんが、ヨレは有るものの再利用には問題は無いでしょう。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。全体的に湿気が入って乾燥した痕跡がありますのでくすんだ感じです。

問題は錆びた粉がムーブメント内に散っており作業の前に電池を入れて動作確認します。

竜頭の動きが固かったのはサビでした。根本だけのサビですからムーブメントにまで影響はしていないでしょう。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

洗浄してここまでは綺麗に。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックします。

このプッシュボタンが不動ですが、このプッシュボタン外せる構造にありません。よって洗浄で修復されることに期待です。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。プッシュボタンですが洗浄のみで動くようになりました。意外ですが洗浄の振動で結構なサビが浮き上がっておりました。

ブレスがバラバラで洗浄器から上がってきましたが全体的にかなり緩んでおります。
割りピンの交換、バックルの組み立て、かしめ固定などバックルの修復が一番手間と時間が掛かった分でもあります。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

秒針が無いタイプなので動作確認はしばらく待つ必要がありますが一昼夜置いても時間は合っており問題無いでしょう。プッシュボタンが動くようにはなりましたが内部のレバーの動きが悪く、クロノグラフ(ストップウォッチ)は作動致しません。時間が分かれば良しと致しましょう。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可