CASIO G-SHOCK DW-002/1446 電池交換・ガラスの曇り取り
2018.5.13お預かりのCASIO G-SHOCK DW-002/1446 電池交換・ガラスの曇り取りです。
ガラスの曇り取りもご依頼ですが、オークションにて「未使用品」という事で落札らしいです。
未使用でガラスが曇る?よく分かりませんが陳列品が水害にでも遭いましたか?
懐かしい構造のG-SHOCK、最近ではもうこのモデルを触る事が無くなりました。
布バンドの引き通し構造で、ガイドはバネ棒で固定されております。
バネ棒で本体を外せば。
こうなります。
裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。
まずは裏蓋カバーを外します。
裏蓋記載。
裏蓋を見た感じでは確かに”未使用品”であります。
裏蓋を開けるとスペーサーがムーブメントを覆っています。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
これが取り出したムーブメント。
こちらは液晶側。
さて、ケースの内側もチェックして。この構造ではガラスを押し出すことが出来るのか?
次にベゼル・カバーを外します。
ベゼル・カバーは両面テープでも固定されており、糊の跡が残ります。
ガラスを押しだそうとするとガラスがたわむ音がします。久々に冷や汗をかく作業になります。
とんでもないものを引き受けてしまったと後悔ですが、ここまで来たら何とか推し進めてみましょう。
ガラスは浮きますが外れません、そして普通は均等に浮き上がりますがこれは
パッキンだけ浮く箇所や、ガラスのみ浮き上がる箇所が?
この先、どうやって進めるか悩みますが。こんな事も初めての経験。
ここまで外れて「割れる心配は無くなり」。しかし外れませんから強力な両面テープで固定されております。
文字盤の周囲がテープで留まっていた痕跡。
ガラスにもテープが残ります。
黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。
これだけ粘着上の部分が多いと作業も焦ります。長くなるほど毛羽等のホコリが付着しますから。
ガラスの曇りを素早く拭き取って取付ます。
ガラスも拭いて綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
表示確認してから。
ELライト点灯確認。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。