Ferrari 電池交換メンテナンス

2017.10.18お預かりのFerrari 電池交換メンテナンスです。
長針と短針がブラリと垂れ下がり。小さな目盛り3つを囲む装飾がズレております。

9時を下にすればブラリ。

10時を下にすればブラリ。クロノ針の装飾は針に干渉して食い込んでおります。

竜頭の動きをチェックして。

遊び革の状態もチェックします。

裏側には「Ferrari」の文字が。そういうと名前の時計は存在しないでしょうから偽物でも無い。

この裏蓋、触ると皮膚に引っかかる感じで仕上げが粗い。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。この裏蓋形状を開ける工具がありませんから代用品で開けます。

まさか「はめ込みタイプ?」とも思いますが開け口らしき箇所も無く。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭パイプを、チェックしますが・・・?竜頭パイプが無い?

竜頭側も何か違和感が・・?

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

洗浄の為には革ベルトを外したいですが、ラグ部のピンは「ネジピン」でしょう。
ただ、ネジの素材が柔らかい為か溝が広がっている。

何とか回りましたので抜けましたが、ネジピンの先のねじ切り部分が無い。

革ベルトは外れましてケースのみにして、これで洗浄が可能になります。

先ずは針を外します。というか既に外れておりましたが。

装飾のパーツですが接着剤で留まっていた様です。

文字盤にも接着剤の跡が残っております。

先ずは接着します。

短針を取り付けますが、文字盤の穴の位置。センターが曖昧で難儀しました。

何とか取り付けましたが文字盤と干渉しているのでは?という密着度。

長針・クロノ針と付けて動作確認。

針同士の干渉は無い様です。

さてプッシュボタン。押しても戻りがユックリ。これではプッシュボタンの効きが悪いでしょう。

外して見たいですが、ストッパーも無く外せません。よって注油してあ滑りを良くするしか方法はありません。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

さて竜頭ですが。

このまま取り付けてみますが、やはり竜頭は飛び出したママ。
ネジ込み竜頭になっており、竜頭パイプごと抜けた様です。

竜頭パイプの根本を摘まんで、竜頭を回します。

やはり「ネジ込み用、竜頭パイプ」が存在いたしました。

これで違和感が無い竜頭に。

溶接された感じも無く接着剤で固定。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

 

電池を入れて動作確認。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可