CREDOR 9561-6040 電池交換

2017.10.18お預かりのCREDOR 9561-6040 電池交換です。
電池交換メンテナンスでご依頼で、ベルト調整も「16.5cm」のご依頼。
追記で。

ベルト調整をお願いした件ですが、
現在使用中の時計は、16.8cmで少し緩めですので、調整は 16.5cm から16.8cm の間でお願いしたいです。

「16.5〜16.8cm」の間「0.3mm誤差」でのご指定。

ステンレス無垢バンドに三つ折れバックル。重厚な無垢ですがコマ同士の動きがスムーズでは無いですからサビが進んでいます。

このネジを外せばピンが現れますが。丁度、ピンを蓋して抜けない構造になっております。
どのコマもネジを触った痕跡あり。普通はベルト調整する2コマしか触る事がないネジですが全コマが触った痕跡があるので、厄介そうな雰囲気。

○の中央に見える穴がネジが留まる箇所。左右に2本のピンが見えますが
これはピンセットの先で付いて押し出します。

コマの反対側から見てもサビでビッシリ。他のコマも蓋を外して見ますが似た様な状態。この状態で「0.3mm誤差」の精密な調整は不可能ですから、ベルト調整は不可となります。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

開け口ですが潰れておりますから、開けるのに苦労した痕跡です。おそらくサビで固着していたものを開けた後だと思います。

開かないと思っておりましたが、何とか開きました。

裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。

これがムーブメントですが周辺部にはサビが見えます。

ムーブメント拡大。

まずは動くのか?電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。時計は問題無く動きました。

文字盤上には小さなホコリが見えますが、裏蓋を開けて電池交換した僅かな衝撃で出て来た物。これはムーブメント取り出しをすると何が起こるか分からないですから、このままそっと使うのがベストでしょう。

問題はベルト調整ですが、洗浄程度で間違いなくピンが抜けるなら行いますが。ブレスごと何日も油に漬けて数週間掛けて抜ければ儲けもの。そういう状態になりますので、手間だけ掛かって請求が出来ない状態になる可能性が濃厚では触る事が出来ません。
この時計のラグ部ですが「弓環では無く」、革ベルトに交換という手段も使えず。
これは、このまま使うしかありません。
外観だけみれば殆ど新品に近い感じですがブレスの状態が悪すぎます。

ブレスごとの交換という手段もありますが3万円は掛かるでしょう。
その前にブレスが外せるのか?ですが。これもまたサビで固着しているようです。

このまま「電池交換のみ(洗浄なし)1.550円コース」で発送と思いましたが。
やはりベルト調整しないと腕時計として使えませんから。
ダメ元の作業もご依頼で、一か八かの作業に進みます。(次のページで)
確かにこの作業を受けてくれる所は無いと思います。
これは販売したところが行うのが筋ですから。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可