SEIKO DIVER 電池交換メンテナンス

2017.12.6お預かりのSEIKO DIVER 電池交換メンテナンスです。
メーカーでは対応不可であたっと言う事で到着。
こちらで電池交換できるかといって「防水機能は維持できません」
「部品交換・防水テスト」などは無しですから。

竜頭の動きをチェックして。グリス切れでかなり重くなっておりますが
これはグリスアップで軽くなるでしょう。

遊び革の状態もチェックします。

裏蓋はワンピース構造、飽和潜水レベルの構造で裏蓋記載。
ちなみに電池交換時期の刻印もありません。

ベルトを外してラグ部の汚れもチェックします。

バネ棒やネジも洗浄します。ベルト・ガードのサイドのネジですが堅くて回せず。
下手をするとネジの頭が折れてしまうくらいの固さ。
そこもメーカーが断る原因かもしれません。
こちらでは一か八かの作業ですから、折れたら「ゴメンね」と言うしかありません。

ベゼル・カバーのネジは無事に外れまして内側の汚れもチェックします。

次に回転ベゼルを外し。

スクリューバック・リングを外します。このスクリューバック・リングも固くて回らず。
かといってバイスに固定するにも形状が○ですから滑ります。
滑って本体が回って竜頭を押せば折れます。
メーカーは専用バイスがあると思われますが、元々「時計店は触るな」という御触れの商品、そのような専用工具がある訳も無く、工夫して代用バイスを作って固定して回します。

格闘する事、20分。なんとかスクリューバック・リングを外す事が出来ました。

細いプラスチックのスペーサーも外し。

ガラスを外します。ワンピース構造で裏蓋が無い訳ですから表から作業する構造です。

専用の太いパッキンですが、これも交換パーツは存在しませんから大事に取り扱います。

目盛リングも取り外し、文字盤とのパッキンも取り外します。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。時計は動いており秒飛び運針。

ケースの内側もチェックして。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ラグ部の汚れも綺麗に。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

丁寧な作りである事が分かります。確か定価120.000円でしたか?

電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。

分厚いガラスも洗浄して綺麗になりました。

パッキンを戻して。

目盛リングも戻します。

ガラスを押さえながらスクリューバック・リングを締めます。

 

スクリューバック・リングを戻します。

回転ベゼルを乗せて。

ベゼル・ガードも洗浄して綺麗になりました。

バネ棒やネジも洗浄して綺麗になりました。

ウレタン・バンドも洗浄して綺麗になったとことで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。一応、取り外したパーツは元の位置に戻しましたので極端に「非防水」になってるとは思われませんが。
感覚は手洗い程度にした方が無難でしょう。

 

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可