クォーツ時計の維持費

「時計の維持やメンテナンス」というと昔(ゼンマイ時計の頃)は
2・3年に一度「分解修理」をすると言うのは今も常識です。

でも昔から現実は「不具合が出ないと分解修理まではしない」という方が殆ど。
よって普通は「10年使って分解修理」くらいが平均。平均が10年ですから
20年以上使って、ノーメンテ。そういう方も珍しくありません。
メカの構造や仕組みを理解して、いわゆる定期健診を受ける方は殆どおりません。

その殆ど居ない方の話ですが「クォーツ時計の維持」について。
時計が好きな方は、旅先や通販など「ひらめきや、一目惚れ」で購入されますから
10本〜20本くらいを所持する方は珍しくありません。
意外に1万円以下の安いものはノーメンテで10年くらいは動きます。
問題は10万円以上する時計ですが。

時計好きの方は5万円〜30万くらいの物を10本くらいはお持ちです。
当然、毎日10本は使えず。普段使いは2・3本をローテーションすることに。
そして残り7本は「使おうと思ったら止まっているので電池交換」
気がついたら7本中5本が止まっており。5本の電池交換をする方と
ついでだから7本、全ての電池交換される方と。
ところが2本くらいは電池交換では不動で修理費用が
20.000円〜50.000くらい掛かる事になって悩みます。

普通、所持する中でも高いものは「お出かけ用」となります。
これが7・8年経つと「使用頻度が少ない=腕に付けない=時計が温もらない」
つまりは歯車に油が回らない=固着する=電池交換では動かない」となります。
ある程度は温もらないと電子部品も内部で断線や異常をきたします。
(本日、更新のGIVENCHYもその一つ

「時計と言うものは体温で動作する設定で作られているからです」

では「どうすれば良いのか?」(10本の時計を所持しているとして。)
「日常使用する2・3本は良いとして、あとは休日ごとに交換して腕につける」です。
一ヶ月は5週として休みは5回。普段使いしない時計が7本なら50日くらいで
ローテーションする計算になります。
また、アフター5を楽しむ方は、その時だけ時計も着替える。
これだと、かなり十分なローテーションになります。
「要は使わない期間が半年以上、空かない工夫が大事なのです」
毎日、着けっぱなしでも湿気や傷や衝撃にさらされ痛みますから。
「月に、のべ7日くらい腕につければベストの状態を保てます」が、それが難しい。

使わない期間が。というか「年にのべ24時間も腕に付けない時計」
これが「液漏れ・油の固着・時計の乾燥・内部の低温」などで異常をきたし。
10本もあれば7・8年で2本は「要・分解修理」となり15.000円〜30.000円くらい
メンテナンス費用が掛かります。

液漏れだけの対策なら「電池れのまま2年以上、放置しない」ですから
「2年動いて止まったら、電池を抜き。2年後また入れる」
つまり止まるたびに電池交換では、費用がかかるので「2年使って、2年休む」。
そいうローテーションもありますが、時計にタグや札でも付けて管理しないと
何年、止めたままか分からなくなるでしょう。

でもCDを集めるのが趣味の方は「購入時期・ジャンル・保管場所」などを
管理帳につけて管理されていると聞きます。

時計も購入時期に「電池寿命をチェック」そして。
「購入時期・電池寿命・止まった時期・電池を抜いた時期・電池交換した日」
などを管理までしてコレクターといえるのかも知れません。
そこまで出来たら、10年後に電池交換では不動で
「要・分解修理で30.000円」なんて事を免れる確率は高くなります。

これが車なら、数台所持していても「年間に一度もエンジンを掛けない」
なんて事はしないと思おります。
時計も機械(メカ)である限り、メンテナンスは必要であることを忘れては行けません。

最後に
電池切れのまま放置で、分解修理や回路交換などで30.000円以上を出費する
事を考えれば「使わなくても止まったら即、電池交換する」
「10年というスパンで見ると修理に高い費用を出すよ安くつく」
動かしておく事で「腕につけ温める機会が増える」「使った方がお得感がある」
「納得してコマ目に電池交換に行きたくなる」
「電池交換で時計屋が繁盛する?!」(*^^)v

 

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