古い時計の電池交換

先日、電池交換でお預かりの腕時計。SEIKOのDolceで超硬質ケースに
サファイアガラスですからキズが付かず、何時までもピッカピカ!

ところが何処に持ち込んでも電池交換して貰えないというご相談。

大事に使われていたのか汚れも無く、湿気の痕跡もありません。
電池交換で動きますが数時間で止まるという事です。
その可能性があるので、何処の店もお断りすると言う事ですが。

しかし外観が綺麗ですから、お客様としては簡単に諦められない。
そこで、分解修理でお預かりする事に。
結果、修理センターさんとしては「分解修理+回路交換」が必要と言う事ですが
もう回路はありません。
よってメーカーへ回して頂いて、メーカー修理ですが回路が有ったとして。
修理費用は20.000円を超えますという返事。
お客様にお連絡すると、キャンセルになりました。
20.000円掛けても10年は持つかと、問われて「はい」とは答えられません。
仮に交換部品(回路)が有ったとして、その部品も時計と同じ年数を経ている訳ですから。

結局、この時計は返却となります。
お客様は残念な思いもされますが、こちらも手間と送料の実費が損失になります。
先日の「古い高級クォーツ」では無いですが。
「関わると両者が後味が悪い」お預かりとなります。
信用を大事にするお店では丁重に断っておくでしょう。