問題の腕時計

「2005年9月26日」 

先日、仕事中に電話が鳴ります。電話の向こうからは少し訛りのある若い女性の声。

「はい、○○時計ですが」

「あの〜、そちらでは腕時計の電池交換はして貰えるのでしょうか」

「はい、出来ますよ。腕時計にもよりますが・・・」

「やはり、そうなんですか・・時計屋さんで聞いてもダメって言われるもので」

って事は、雑貨ウォッチか? ブランドウォッチ? それか200m防水?何か訳がありそう。

「あの〜、どのような腕時計でしょうか?」

「それが・・・問題の腕時計なんですが」

「問題の腕時計?・・・ですか・・?」

「どのように問題な訳でしょうか?」

「じゃなくて・・・その・・・」

「と言う事は、洗濯してしまったとか?。壊れ方がひどいとか?」

「じゃなくて・・・」

ん〜、これはひょっとして・・・パチ?(コピー商品)。それはハッキリは言えないだろうなぁ。電話では相手の顔も見えないし、うっかりは返答出来ません。”何処もやってくれないようならウチでも無理です”と逃げるのも手段の一つですが・・もうちょっと探ってみます。

「何処か時計屋さんに行って断られましたか?」

「いえまだ電話だけで時計屋さんには行ってないのですが、友達が腕時計の電池交換って何処でもやってくれないよ。って言う物で確かめてから行こうと思ってるんですが」

まぁ、ね!。そりゃぁ〜”問題の腕時計”なんて言われて「はい、どうぞ!」って時計店も無いとは思おりますが(;^_^A。

「わかりました。では、お近くでしたら一度、ご持参下さい。やはり見てみないと何とも返答のしようが無いですわ。」

そして数時間後、来店されます。お子様を連れているので20代の主婦といった感じか。怪しげな人では無いのでホッ!

「先ほど電話したものですが」

「ハイ、いらっしゃいませ。では見せて頂きましょうか?」

「これなんですけど・・・」

むむ・・・これの何処が問題?・・・・分かった!!

どうやら、この方。文字盤の表記MONDAINEを読んで。
電話でモンダインの腕時計”と言っていたのですね。訛りがあるので、てっきり”問題の”と聞こえました。(;^_^A

「あの〜、ひょっとして問題の腕時計って・・・この腕時計の名前が”モンダイン”と呼ぶと、お思いに・・・?

「ええ・・・・違おります?」

「違おりますよ。これは”モンダイネ!”と読みます!」

「そうなんですかぁ。ローマ字読み、そのままで良かったのですね・・」

「いえいえ冗談です。これは”モンディーン”と読みます!スイスの国鉄公認メーカーですが、あまり日本では知られていないですから間違っても仕方が無いですね」

これなら簡単、早速電池交換してお渡し。

「そんなに簡単に出来るものだったのですか?」

「いえいえ、一応はブランドウォッチになりますから、やってくれない所があっても不思議では無いです。この店はたまたま出来たと思っておいてください。」と。

しかし・・・”モンダイノの腕時計”と言ってるのを、私は電話で聞いて”問題の腕時計”と言ってると、てっきり勘違いしていしていた、と言うお話でした。m(..)m

しかも・・読み上げる方も、聞く方もどちらも勝手な解釈での勘違いとは・・・・

 

 

 

 

一気読み次は「小学生の社会見学」です。

その電池交換は、こちらブランド腕時計MONDAINEモンディーン電池交換修理です。

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