だから回路不良です
2004年11月19日
今日、昼食を食べようと、うどんをチンして出したところで内線電話で「お客さまですよ」と呼ばれます。(あ〜、うどんが・・・と思いながら走って売り場に戻ると)
ネクタイに作業着で白髪のおじさん。どこかの会社の技術者風、いや偉いさんかな?といった風貌。
「お待たせして申し訳ござおりません。 」
「客が来とるのに、どこにいっとるんや。」
「申し訳ござおりません、昼食中でして席を外させて頂いておりました。」
「昼食って、店があるのにか?そんな馬鹿な話があるか」
「申し訳ござおりません。ところでご用件は?」
「あ〜ちょっと電池換えてもらおうか」
「ハイ、わかりました。ではお預かりしますね」
「では、ちょっと用があるので先に済ませてくるわ」
「あの、お客さま。1分で出来ますので、ちょっとお待ち頂いたらいいですが」
「そうか、では待たせてもらおうか」
(ホッ!ですね。これ最悪のパターンはそのまま店を離れられると、昼食に戻れなくなります)
時計の蓋を開けて見ると当店で今年2月に交換した日付が記入されております。電圧を測ると、ほとんど無し。(当然止まりますね)。次に新しい電池を入れてみます。(ちゃんと動いた)
後は、早く切れた原因が時計に湿気でも入って、たまたま早く切れたのか?ですが。時計の消費電流を測るとかなり多い。これは回路異常をきたしております。本来なら、この症状は回路交換ですが。¥5.000くらい掛かりますので素直に交換される方は希です。
「ハイ、お待たせしました。交換しておきました」
「ほ〜、今あんた何と言った?」
「はっ?電池交換しておきました・・・と。」
「え〜かげんな事言うたらあかんで。ちゃんとレシート置いてるのやで」
「レシート?今年の2月のですか?」
「2月って、あんた分かっとんかいな。それでよく電池交換しましたって言えるな」
「はい、電池交換で動く限りは交換致しますから。たしかに前回の交換からは、まだ9ヶ月ですから交換するには早いのですが。今、時計の消費電流を測ってみましたら基準値よりも多いので
回路異常をきたしております。本来は回路交換で修理させて頂くのが正しい対処なのですが・・・
何分¥5.000くらいは掛かりますが修理されます?」
「¥5.000ってね。この時計¥19.000で買ったんだよ、それに修理に¥5.000も掛けられるかいな」
「ですよね。それにもう10年くらいは使用されている感じですし」
「そうだよ。だから余計に¥5.000も掛けられないよ」
「では、また早く切れると思おりますがそのまま使われます?」
「そのまま使うって、本来は2年持つんだよこの時計」
「え〜。確かに正常に動作すれば2年ですが、回路に異常をきたしている限りは早いのは仕方がないですが」
「仕方が無いってね、2月よ換えたの。嘘じゃないよ、ちゃんとレシート持ってるんだからね」(と、レシートを探し出します。レシート持ってるって言ったってねぇ、仕方がないでしょう。回路異常なんだから!)
「あの〜、それはこちらでも時計の中に交換の日付は記入しておりますので、レシートはなくても、こちらで蓋を開ければ分かっておりますが・・」
「分かってるんだったら、9ヶ月で切れたのはおかしいでしょう?」
(何、言ってるんだ?。だから説明したでしょう・・・)
「それでしたら修理されます?」
「だから¥5.000も掛けられないって言ってるだろう」
(まぁ、お気持ちは分かりますがね。タダで直せって言ってる訳ではなくて、お金は掛けるの嫌だが電池は2年持って欲しいって気持ちは。こういった方は喋っている間に心の整理がついて来ますので。同じ説明を何度もする事になりますが、仕方ありませんね)
「よく分かりましたわ、ありがと。では、また9ヶ月後に来るわ。実を言うとね今日、来るときはあんたが何を言うかと思ってね。内容次第ではクレームにしようとやって来たんだよ。まぁ、納得出来たから良いような物だが、それにしても9ヶ月だよ」
(まだ言ってる(;^_^A)
「ハイ、どうもありがとう御座いました。またの折りはよろしくお願いいたします。」
「いやいや、こちらこそ。それよりか今日のレシート頂戴よ!これ証拠だからね」と、2月のレシートに重ねながら。
「ホッチキス貸してよ。この2月のレシートと一緒に綴じておくわ」
証拠って・・・だからレシートが無くても裏蓋に書いてあるのに日付・・・。
それに、回路不良だって言ってるのに・・・
本当に分かって貰えたのだろうか?
それよりも大事なのは・・・・
「うどん」が伸びてしまってるわい!(;_;)
一気読み次は「先に言ってよ」へ。