コンセント式の目覚

2005年1月2日

2日は初売りでした。
ただここはローカル色の強い店なので初売りとはゆえお客様が殺到すると言ったようなお店ではないですから。のんびりとした一日でした。
年末も「Cooの腕時計」に掛かりきりだったので去年出来なかった仕事が溜まっておりますね(;_;)

昼過ぎ。おばあちゃんが目覚ましを購入に来店されました。お正月から年寄りが一人で目覚ましとは・・・お一人暮らしか?

「ちょっと夜でもハッキリ見える目覚ましない?」
「そうですね〜、夜光付きの目覚ましなどは如何でしょうか?」
「夜光言う手もねぇ最近、白内障言われてから良く見えないの」
「そうですかぁ、それはお辛いですねぇ」

(白内障の方の視界と言うのは部屋に煙が充満したように見えます。よって夜光くらいの明るさでは見えない訳ですね。)

「それにね。寝ぼけていたらあれではハッキリは見えないのよ」
「ですよね。だったらコンセント式のデジタルは如何ですか?」
と、商品を見せます。

こんな感じですからハッキリ!字も大きい。

「どうですかぁ〜、これなら数字も電気で光ってますし大きいでしょう!」
「うわぁ〜ほんまやねー、これええわ!」
「それに決めましょう!早速時間合わせといて」
「あの〜、これコンセント式ですから時間合わせても
 コンセント抜いたら字が消えるのですが・・」
「えっ?そんな簡単に消えるの?」
「いやいや、あのね。コンセントですから・・」
「それと同じ見やすいので、そのコンセントでは無いの頂戴」
「いやいや、これはコンセント式ですから明るい訳でして
 乾電池式ではこんなに明るくは光らないのですが・・」
「そう・・・コンセントやから明るいの・・・」
「ええ・・それに時間も合わせておく訳には・・」

「ほな、そのコンセントも付けといてよ」

「えっ!(☆。☆)、それは幾ら何でも・・」
「ええやんか。それくらいサービスしとき!」

「では、おばあちゃん、ごと持って帰られます?」

「 壁は要らんわぁ。あっははぁ〜!にいちゃん面白い事言うな〜」
「いえいえ、そういう事になるのですわ」(;^_^A

あ〜だ、こうだ説明してやっとコンセント式の意味が分かって頂けたようで。操作と言った意味ではお年寄りに勧めるには無理がある商品ですが何せ白内障ですから見えることが優先、それに気に入ってしまって”ど〜してもこれが欲しい!モード”ですから 。

「でもなぁ、これ見やすいわ。どうやって時間合わせるの?」
「時間合わせは、こうやってこうやれば・・・ハイ!こんな感じですね」
「そんな事、にいちゃん若いから簡単にするけど年寄りには無理やわ」
「でもね。 これ電波時計いいましてね。線だけ刺しておいて
一晩経てば朝にはちゃんと合っておりますから大丈夫でしょう」

「ほな、明日になれば朝5時に、起こしてくれるのね?
かしこいなぁ〜、私の起きる時間知ってるんやね」

「いやいや、それは無理ですわ。やはり合わせないと」
せっかくお気に入りですが・・・やはり無理があるか・・・?

「おばあちゃん、お年を召されても毎日5時にちゃんと起きられるのですねぇ。それが健康の秘訣ですかぁ」
「いえいえ。毎日のお勤めがあるからね」
「えっ。お勤め・・?」
ご先祖様に手を合わせる事でしたね。(;^_^A

「おばあちゃん、息子さんでも同居されてましたらねぇ若い男の人なら大抵はこんなの得意なのですが・・」
「そうやろか・・・ 息子、若い言うても68やから出来ん思うわぁ、いやぁ〜恥ずかしそんなん言うたら年がバレルやんかぁ」(☆。☆)いったいばあちゃん何歳?
確かに68才では時間合わせは無理かも?(;^_^Aお一人暮らしでは無い様でしたので。

「その息子さん携帯持っておられます?持ち運びの電話」
「持ってないわぁ、あんなん嫌いや言うて・・」
(やっぱ、無理か・・・)
「でも、孫は持ってるよ」
「だったら大丈夫です!孫さんに頼んでください。
携帯に比べれば目覚ましの時間合わせくらい簡単です」
「何や、よぉ分からんけど孫に頼めば大丈夫なんやね?」

って事で、これで安心して販売が出来ました。で、ばあちゃん帰りがけに。

「ほな、その目覚まし。携帯さえあれば使えるんやね?」

(☆。☆)ほんま大丈夫かいな・・・
本日「6日」になっても何も連絡が無いので大丈夫と致しましょう!(^_-)-☆

一気読み順路「あっぜ〜ん!」

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