まけてよぉ〜!
「2005年7月26日」
先日50代と見られる女性のお客様が来店されました。腕時計のご購入ですが「安い腕時計」をくださいと言う事です。
安いと言われましてもお客様の値段の価値観が、分からない以上はやはり2万円くらいからお勧めするしかありません。
「これなどは如何でしょうか?」
「これ¥25.000って書いてあるやん!ビックリするわ。もっと安いの無いの?」
それではと¥9800の腕時計を見せます。
「もっと¥1000くらいのは無いの?」
「それはいくら何でも無いです。(;^_^Aスーパーのレジの横にならありますよ」と目の前のディスプレーを指します。(私の店の目の前にスーパーが¥980の腕時計を大量に吊っております)
「あれは玩具やん。時計屋さんの、ちゃんとした¥980の腕時計ください」
そんな無茶苦茶なぁ〜!ある訳ない。(;^_^A。なんだかんだで¥6.800の腕時計をお買いあげ頂き、ベルト調整も終わってからお会計です。
「税込みで¥¥6.800になります」
「え〜っと、ちょっと待ってね・・・とりあえずは、これ6000円ね」と千円札をまとめてカウンターに置きます。
「さてと・・・あと¥800が有ったかな?・・・無かったらまけてよね!」(”まけて”は関西では値引きしてね、ですか。)
「とりあえづは100円玉が・・・・いち・・にぃ・・・さん」どう見ても財布の中には小銭で800円は入っておりません。
「次が10円玉が・・・いち・・・にぃ・・・さん・・・。おにいさん。これだけしか入って無いわ、まけてよ!」
「全部で6.460円ですか・・・困りましたね・・・」
「財布に入って無いのに、どうしようも無いやん。無理して¥6800の時計、奮発するのやからまけとき!」
「いやぁ・・・それは無理ですね」
「ほな、仕方無いね。諦めるわ。残念やわぁ〜、せっかく買おうと思ったのにね。堅いこと言われてまで買いたくもないしね。また何処かで安いの探すわ。おじゃま様!」と、小銭を片づけ始めます。
そこで私は気が付いた!
「あの〜お客様。こちらに置かれた千円札ですが。
7枚置いてあります!足って良かったですね!」
「では¥7000お預かりですから200円のお釣りですね。有り難うございました。m(..)m」
お客さん慌てます。「あの〜¥7800の腕時計は無いの?」「無いです」
それ有ったとしても、この状況からどういう展開に持って行く気なの?
一気読み次は 「待ってるよ 」へ。