セール中
「2006年5月」
2006年5月末でいよいよ店じまいして実家を継ぎます。よって今は「店じまいセール中」ですが、過去の経験から安売りをするとスーパーという場所柄とんでも無い人が増えて来ます。
イチイチ列挙しきれないくらい。
多いのは買うでもなく、買わないでもなく長く店に滞留する方。特に私の近くをウロウロされると、こちらがパソコンに集中できず落ち着きません。いくら何でも近くにお客様が居るのに無視してキーボードを叩けない訳です。
次は値切る人、次に時計の電池寿命を気にして店に在庫した期間を聞く人、次がしつこく確認や説教する人ですか。
もっとも普通のお客様が一番多いのですが、セールをすると、そういう人が集まって来ます。
先日もそんな方が・・・階段の方からこちらを、にんまり見ながらゆっくり近づいて来ます。こちら初めての人でも、そぶり”で瞬間に分かります。50代後半くらいの男性。
「時計貰おうか・・・・」
と、腕時計でもなく掛時計でも無くキョロキョロ。
「どうぞ、ごゆっくりご覧下さい」
と、後は別のお客様に集中します。出来ればそのまま無視されたと思って帰ってくれた方が有り難い。と思いきや!
「ところで兄ちゃん、いったい、この店の時計はどれが合ってるんや?バラバラやないか」
「はぁ、動かしている時計は電波ですから正確ですが」
「どれが動いているんや」
見たらわかるだろうOo。。(_ _))
「これですが」と指で指します。
「それは見たら分かるやろ」
だったら聞くなよOo。。(_ _))
「おれが言いたいのは、何で皆、動いてないんや?と聞きたいんや」
「セール中ですから、一部しか動かしてないのです。」
「そんなこっちゃ、買われへんやろ」
なんでやねん!Oo。。(_ _))。
それでなくても他のお客様もこちらをジロジロ。
「腕時計も皆、バラバラやな・・・これなんか止まってるがな」
「それ自動巻です」
「・・・・・」
今度は「半額」の張り紙見てから。
「ところで半額の商品ってどれや?」
「サングラスですが。時計は今3割引です」
「ほぉ・・・・、あれ!老眼鏡も半額って書いてあるやんかい」
「あぁ、それも半額です。」
「だったらサングラスと老眼が半額ですって、ちゃんと言わんかい!」
「いやぁ〜、気が付きませんでした。申し訳ござおりません。m(..)m」
今度はサングラスを掛けだして・・・・しばらく経過。
「これ”AかC"か、どっちや?」
「はぁ?AかC・・・?」
「知らんのか!?UVカットでも”UV-AとかCとかあるの知らんか!」
「知りませんねぇ〜」
「知らない!?メガネ屋のくせに・・・」
「ほんと、何も知りませんから。UVってその後に付くものなのですか?」
「メガネ売っててそんな、事も知らんの!?えっ、あきれるわ」
「ハイ、まったく。申し訳ござおりません。」ニコッ!(*^^)
「・・・・・」
「申し訳ござおりません。申し訳ござおりません。って、あんた時計の時間はバラバラやし、商品の知識は無いし商品の値段も覚えて無いし。よくも〜まぁ〜。そんな事で。店、構えて商売出来るな!」
「はぁ、そんな事ですから只今、店じまいセールに至ってる訳です。」
「・・・・あっ、そっ・・そうか・・・
それもそうやな!当然じゃ。」
と何も買わないで帰って行った・・・・周りのお客様必死で笑いを堪えてましたねd(^_^)
一気読み次は「セール中の老眼」