HERMES 他10本の電池交換
2024.2.22お預かりのHERMES 他10本の電池交換です。
先に5本到着致しました。この中で動いたのは1本。このピンク文字盤のエルメスのみ。強いて言えば右端のオメガも動作しますが電池時計では無く「手巻き」。ゼンマイを巻けば動き出しました。
唯一動いたエルメスから。ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクしますが綺麗な状態で、電池を入れて動作確認。
時間を合わせて電池交換完了です。
次のクリッパーですが写真でも分かる様にカレンダーがズレております。夜中の切り替わる時間帯と思いきや、針を回していってもこの状態が変わらず。詰まりは「カレンダー操作の禁止時間帯」に負担を掛けギアが破損しております。
ステンレス無垢バンドにブレスバックル。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
開けると電池が入っておらず。このパターンは殆どで動作しません。
返却となります。
次のクリッパーも不動です。
ステンレス無垢バンドにブレスバックル。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクしますが綺麗な状態で、電池を入れて動作確認。
しかし動作いたしません。油切りれ状態で「要・分解修理」の状態です。
次のカルチェも不動。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに両開きバックル。
ベルト調整の要領でブレスを開きます。
裏蓋は6本ネジで留まっていて裏蓋記載。
これがムーブメントで。
ケースの縁は錆びておりますが内部は綺麗です。
しかし、電池押さえの板が錆びているのが気になりますので電池格納部をチェクします。
電池格納部も綺麗ですが内部に湿気が入って乾くときに脂分も乾燥させており「要・分解修理」の状態です。
ここで追加の6本が到着。動いたのは2本のみでう。
このクリッパーは「裏蓋が空いた状態で到着」閉まらないということでした。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクします。綺麗ですが動作いたしません。
一日、置いてみましたが動作して居らず返却となります。
裏蓋は固いですが問題無く閉まります。
こういう状態になると分解修理よりもムーブメント交換の方がお勧めです。
次はGUCCIですがこれも不動。
ステンレス無垢バンドに両開きバックル。
バックルの汚れもチェックします。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクします。
強制運針器に掛ければ針は回りますので分解修理すれば動くでしょう。
次はルイ・ヴィトンこれも不動でした。
竜頭の動きをチェックして。
裏蓋は6本ネジで留まっていて裏蓋記載。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
電池格納部をチェクします。液漏れのあとがあります。
強制運針器に掛けても不動。
液漏れが大きかった痕跡です。
次のクリッパーも不動。
ステンレス無垢バンドにブレスバックル。
電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認ですが不動でした。
次のクリッパーは動作した個体です。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
ステンレス無垢バンドにブレスバックル。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクしますが綺麗な状態で、電池を入れて動作確認。
問題無く動いて電池交換完了です。
次のクリッパーも動作した個体。
ステンレス無垢バンドにブレスバックル。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクしますが綺麗な状態で、電池を入れて動作確認。
これも電池交換完了です。
結局11本のお預かりで「右の縦に置いた4本」のみが動作品でした。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。