GRAND SEIKO 9F83-9A30 電池交換

2024.4.13お預かりのGRAND SEIKO 9F83-9A30 電池交換です。
2022年にもお預かりの腕時計。
洗浄コースでのご依頼ですが今回は「洗浄は無しのコースに」。理由は「ベゼルパッキン(プラスチック)」のリスクです。

前回のお預かりURLを見て頂ければ分かりますが、洗浄の為にはベゼルの脱着が必要になります。前回の写真(竜頭・竜頭パイプ)が写った写真のあと。ムーブメントがベゼルに乗った写真があります。これに写っている白いプラスチックパッキン。これが経年で変形し戻すときに膨張(伸びて)いると噛み込んで閉まらない症状があり得ます。

2024年現在、廃業しておりセイコーの口座も破棄しましたので「パッキンの注文は不可」ですから最悪は分解のママ返却という状況は避けたく今回は「洗浄なしのコース」に致します。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。

ラグ部の汚れや弓環の汚れもチェックして。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

これがムーブメントですがケースの汚れも少なく無理に洗浄する事も無いでしょう。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

ブレスと裏蓋は洗浄して置きました。

バンドを取り付け時間を合わせて電池交換完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可