電池が抜いてある・裏蓋が緩い状態について

電池交換の為に裏蓋を開けると、元の電池が入っていない事があります。

普通は裏蓋を開けると電池が装着しております。

それがこの様に「裏蓋を開けた時に”電池が無い状態”の時があります」

この状態の時に私が思うのは「おそらく不動である」という事です。
電池交換では動かなかった状態です。

何故、そうなるのか?。時計屋が電池交換しても不動であり、
且つお客様が修理の意思が無い場合です。
電池を時計に戻してお返しすると、液漏れが発生する可能性が高くなります。

そしてお客様が修理を決断するまでは放置される事が多い。それは
他にも所持する時計との兼ね合いもあり、放置が長期間なる可能性もあります。
それが原因で「液漏れを起こすと修理が不可になります。」
(不可にはならなくても、交換パーツが多く修理費用が高くなります)
よって「電池は抜いておきますね」という状態です。

もっとも私も経験から過去に何度かは「当面は使用しない時計なので、
現在、稼働しておりますが電池を抜いてください」という。
ご依頼を受けた事も有ります。(抜くだけでも費用が掛かります)

あとは最近はご自身で開けられる方も多いです。
ただ経験から「電池が入っていない時計の殆どは”不動です”。」
よって必然的に「古い時計である」「内部の状態が悪い場合」などは
電池が入っていない事が多いです。

決して何処かの時計屋が「悪意で電池を抜いた」と言う事ではありませんからご安心ください。

それとスクリューバックに多いですが「裏蓋が緩い(締まっていない)」場合にも
同じ事が言えます。

腕時計修理の質問集トップに戻る(2018.1.25追記)