ムーブメント交換について
ETAムーブメントは基本、交換可能です 2004年7月(記述)
2015.2.13に追記のページですが本日の更新。
3点の「ムーブメント交換」です。
国産はムーブメントを供給しておらず修理するしかありません。
舶来(ブランド・ウォッチ)はETA社のムーブメントが多く搭載されており
部品やムーブメントは多く流通しております。
その関係上、無理に分解修理するよりも「ムーブメント交換」の方が
直す職人さんも手間いらず。
(もっとも”TAG HEUER”等の文字、ムーブメントのロゴは勿論消えますが)
費用も大概の場合は30.000円までで収まります。
メーカーでムーブメント交換などすれば10万円近くは掛かります。
クロノグラフとかは、こちらでも料金は別ですから注意が必要で。
ムーブメント交換に使うムーブが調達出来るかどうか?それが問題。
というのもクロノグラフは針の数が多いだけに厚みや突き出た軸の距離や高さなど。
(ホイールで例えるとP.C.Dといったところか?)
合わせる箇所が多く、交換も難しいです。
この「ムーブメント交換」ですが最近でこそ普通に受けておりますが。
まだサイト初期の頃(2006年)頃なら。
「ムーブメント交換」などと言えば「魂を入れ替えられた!」みたいな感覚で
捉える方が多く、可能であってもご依頼する方が少なかったです。
そこまでは考えなくても「ムーブメント交換=偽物にされた」と
考える人も存在するようで。そいう方には「メーカーを推し進めします」
ネットのお陰で本来の時計ファンの情報が溢れ。
「時計は構造を崇拝する」扱いになっている事に違和感を覚えます。
もっとも複雑時計等、何百万もする時計はそれで問題無いでしょう。
ここ数年でもNIXONの51-30の時計をお預かりした時のトラブルで
「このクラスの時計を所有する者は・・・・そのお気持ち察する事が出来ないなら・・」
というクレームがありました。
後は分解修理に出せば「石を抜かれる」。こんな事を言うのは
団塊の世代から上の方に多く、ムーブメント交換対応は
「ムーブを、すり替えられる」という事になるのでしょう。
国産メーカーも10万円以下の時計は、ムーブメントの供給をしなければ
後の修理を考えると普及は遠くなるでしょう。
「ムーブメント交換」と言っても三針クォーツの話で。
「デジタル・デジタル複合・多軸・アラーム付き」は交換ムーブなど
存在しませんからご注意ください。ゼンマイ時計も同じで汎用ムーブは存在しません。
腕時計修理の質問集トップに戻る 2017.7.4修正