腕時計の修理の質問集/

使わない腕時計の電池交換はどうしますか?

掲示板で「皆さんは使わない腕時計の電池交換はどうすれば良い?」といった書き込みがありましたのでこのコーナーで回答してみたいと思います。

回答:
使わなくても腕時計の電池交換はして動かしておきましょう。電池切れのまま放置すると液漏れの原因になります。

これが一番の正解です。しかし、一般論のみで終わればCooの腕時計の”腕時計質問集”になりません。一歩踏み込んだ解説無くしては”普通の腕時計サイト”です。

上記回答は腕時計を1個か2個、所有している方の場合はこれで問題解決です。1個は普段使っている腕時計ですから動いていないと困ります。また1個は腕時計が止まった時に直ぐに時計店に行けるかどうか分かりませんから予備ですね。

問題は今の時代”5個〜10個”くらい腕時計を所持している人も多いのです。また本人は2個でも家族の財布を預かる主婦にとっては家族が5人居れば10個の時計を所持しているのも同じです。腕時計の電池寿命は2年くらいが相場です。止まる時は数個一緒に止まる事は多々あります。まとめて腕時計の電池交換をしておいて一度も使わない間に、また次の電池交換の時期がやってきます。そうなると使わない間の電池交換は意味が無い、無駄なのではと思う方が居ても不思議ではないです。

では現実として時計店から見た場合、皆さんどうされているかと言えば。よく使う腕時計のみ3個くらいを電池交換して動かしておき、他の腕時計は他の腕時計が壊れるか、また使う機会がくれば電池交換する。これが殆どの方です。

問題は”使う機会が来たときに電池交換をする”です。そういった場合は3年〜6年くらいの放置期間があって電池交換する訳です。腕時計と言っても中身は歯車が回転している”機械”です。例えば自転車のチェーンを想像してください。5年、車庫に眠っていた自転車のチェーンでならおそらく乾燥しています。これが同じ5年でも月に一度は使用すればどうでしょうか。チェーンが乾燥しても、そんなにダメージは無いと思います。

また買ってから1年くらいの自転車なら5年放置してもダメージは少ないと思います。これが5年乗り続けてチェーンが”油と埃とサビが付着した状態”そのまま保管すれば5年後に使用するにはメンテナンスが大変です。腕時計も同じで痛みが少ない場合は5年くらい放置しても動くと思います。

そうでない場合です。これ時計店の店頭で放置された腕時計の電池交換の経験から言いますと。”約2年”これが限界でしょう。2年くらいなら放置してあった腕時計でも大概は電池交換すれば動きます。しかし、それ以上放置された腕時計は電池交換しても動かない場合が多いのです。

よって多くの腕時計を所持する方にとって腕時計のベスト状態は、使う腕時計のみ2個くらい作動させて残りは電池が切れても放置はしますが”2年を目処に電池交換しておく”これです。

ただ”電池切れ腕時計の放置期間を記憶している人が居るか?”です。気が付けば2年以上が経過していたと。それが普通でしょう、よってやはり動かしておくのが一番良いのです。

強いて言えば腕時計は自転車の様に、長い放置期間は空けないで適度に使う。そういった使用法は自分で電池交換が出来ない限り無理です。よって3年以上使用した腕時計は放置しない。もしその必要がある場合はオーバーホールしてから保管する。これしかありません。

あとは2年以上、放置すれば絶対に動かないか?。いえいえ、何事にも絶対はありませんから長く保管したままでも”動いてくれる事に賭ける”。それも一つの方法ですね(;^_^A

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