腕時計の修理の質問集/文字盤を逆向きに取り付け出来ますか?3

腕時計の文字盤を回転させるとすれば? 2004年7月(記述)

腕時計本体から文字盤&ムーブメントは取り出しました。
さて、腕時計のケースから転がり出た「文字盤 &ムーブメント」は
写真・右の様になっております。

真横からみると文字盤 を挟んで「上が針」「下がムーブ」の状態です。
さて文字盤を外す限りこの上の「針」は外す必要があります。
どうやって外すかと言えば。 写真右の様な形状の工具で針の中心部を摘んで
「引き抜く」です。もっとも「針抜き」の専用の工具もありますが
基本的に腕時計の分解掃除を仕事としない私などは持っておりません。

これが腕時計の文字盤の裏側です。
「○の箇所」足が2本突き出ておりますが分かりますか?
この突き出た足が、ムーブメントに突き刺さる構造で留まっております。
これは「腕時計の基礎知識/文字盤とは (ダイアル)」のところでも触れました。

では「文字盤の足は固定されているのか?」ムーブを横から見ると。

写真・左の○の箇所。これは竜頭が入る穴ですから「3時側」です。右が反対の「9時側」

これが「6時側」で、右が「12時側」。どうですか?
何処にも文字盤 の足を止めるネジが見えません。
昔の「機械式腕時計」や今でも高級な腕時計は必ずネジで留めてあります。
最近の2・3万までくらいの腕時計では、ネジ留めはされておりません。

では、どうやって外すのか?ここからの作業は、この私でも間違いなく
時計の針を歪めてしまおりますから「壊れた不要」の腕時計で
「他の竜頭の抜き方」共々実践してみましょう!
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腕時計修理の質問集トップに戻る 2017.7.5修正