先にお待ちの方が
「2005年9月25日」 (日曜日)
先日、閉店前の午後7時45分。50代の男性が腕時計の電池交換に来店されます。世間は3連休、一杯飲んで来たのか居酒屋の臭いがプンプン臭おります。(世間は休みかぁ〜、良いなぁ)
「あの〜、これ電池交換してもらえるかな」
「はい、分かりました。では5分ほどお待ち頂けますか?」
「5分か・・急ぐんだけどな・・・まぁ、しゃ無いか。なるべく急いでよ」
「はい、分かりました!直ぐにやります」
と、急いでキズミを着けて裏蓋を開けると。別の方が入って来ます。
「あの〜電池交換してよ、ついでにバンドも直して欲しいのやけど」(先の方と同じく50代の男性、こちらも飲んで居たのか赤ら顔)
「あの〜、15分くらいお待ち頂けますか?」
「え〜、15分も掛かるの?急ぐから直ぐにしてよ」
「では10分、お待ち頂けますか?」
「5分でやってよ・・何でそんなに時間掛かるの?」
「実は、先に一つ預かってまして今、裏蓋開けたところで作業中なのですわ」
「先に?。って誰も居ないぞ」(☆。☆)
確かに・・・今、見たら先の方は・・・居ない。急ぐと言っていたが・・・
「たぶん、トイレか何かで直ぐに戻られますから、しばらくお待ちを」
「おいおい、何言ってるの、誰も居ないんだよ。預けて居なくなるって事は急いで無いんだから、目の前で待ってる人間を優先するのが筋だろ!」(先の方が筋と思おります)
「でも、直ぐに来られますとマズイですから。急ぎますからお待ちを」
「ダメだよ!」(☆。☆)
「ダメ!って言われましても・・・」
「あんた、客に喧嘩売るの?おとなしく言ってるからっていい加減にしろよ」(おとなしく無いって!)
まぁ、こうなれば臨機応変に対応です、もし戻って来たら説明すれば良いか!と、後の方の電池交換を先に作業します。
ところが、こういうのに限って汚れも大変だし、また裏蓋も固い!何とか開けて作業していると、先の方が戻って来ます。
「どうも!出来たかな?」
「もう、ちょっとお待ち頂けますか?あと10分くらいですから」
「何故、そんなに時間が掛かるの?あんた直ぐにやりますって言ったじゃない!」
状況を説明しますが・・後の方は”店の一番端”で目覚ましを見ております。
「急ぐ方って・・誰も居ないやん」
そりゃ〜先の方から見れば、後の方は単に目覚ましを見てるだけの方に見えるでしょう。で、視線で合図しながら。(あの方が無理を言われますので、先に済ませますから、ちょっとお待ちをm(..)m)。すると聞こえよがしに。
「何で、後からの人が先にやって貰ってるの!」
(うわぁ〜喧嘩売った!)
ちらっと振り向いた”後の人”は、ツカツカっとこちらに、やって来ます。
「急ぐんやったら分かるように待っていろよ!」
(うわぁ〜!喧嘩買った!)
それからはご想像道理!喧嘩になって来ます。わたしはと言うと・・
電池交換をやっております。(;^_^A
互いに今は喧嘩に集中しておりますので絶好のチャンス!電池交換しながらも喧嘩の経過が気になりますが、10分後、どちらの電池交換も終わります。しかし、まだ喧嘩やってる(;^_^A
売り場のお客さんも、こちらを見ております。丁度、喧嘩に一瞬のしらけた空気が流れた時に私は二人の間に割って入ります。
ちょっと待ったぁ〜!あなた方!とばかりに威勢良く。
「電池交換出来ましたが!」
と腕時計を2つ互いの顔の前に突きつけます。
「電池交換??それどころや無いわ!」
「急ぐんじゃないのですか、どちらも!それに当店は閉店時間でござおりますm(..)m」
その言葉で、どちらも我に返ります。互いに視線でココまでや!と、いった雰囲気。
「兄ちゃん迷惑掛けたな。で、なんぼや?」(ふて腐れております)
「¥1.000ですが」と言うと、先の人が。
「何でや!、こっちの会計が先やろ」と言われても、もう後の方¥1000カウンターに置いて出て行きます。慌てて先の方も¥1.000置いて店を出ます。
そして並んで出て行きましたが・・・まだ続きをやるのか?。と、思っていると30秒くらいで2人が戻って来ます。
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おい!、どっちの電池交換が先に出来たんや!!
「・・・・・・・・・どっち?って・・・」思わず。
「同時に出来ました!」
「同時???・・・そうか!」と出て行った・・・
何でそれで収まるねん!??
酔って電池交換に来ないで下さいm(..)m
一気読み次は「問題の腕時計」へ。