腕時計修理の質問集/竜頭が動かない

竜頭が動かない

CITIZENの「FREE WAY」廉価腕時計ですが、竜頭が動かないと修理に持ち込まれました。見た目は年数早々の傷があるくらいで特別に使い方が荒いといった感じは見受けられません。文字盤にも”10bar”つまり10気圧防水と表記されています。


裏蓋はスクリューバックです。文字盤の”10bar”表記は見ないで購入しましたが。購入時に「10気圧防水」と大きなタグが付いていたので「何をしても大丈夫」と手入れもなしで使用されていた様です。

腕時計の竜頭が埃でびっしり詰まっています。確かに指で摘んで回しても微動だにしません。

正面から見ても。これはかなり手強そうです。竜頭の芯まで錆びていれば、それはもう竜頭の交換しかありません。

スクリューバックを開けてみると内部は意外に綺麗です。 先ずはスペーサーを外してみます。

腕時計のケース内側から確認してみますと、この様に竜頭の芯は錆びていません。ある意味このこびり付いて固まった埃と湿気が「強靱な防水機能」だった様です(;^_^A

という事は問題はこの「キャップ部」(クラウン)のみ。 それのみで動かないのであれば前代未聞です。

竜頭を指で引いてもビクともしません。左右に回しても微動だにしません。これは「ネジ込み竜頭」か?と思ったくらいです。 まずは工具で竜頭を挟んでねじ込みかも分かりませんから左にゆっくりと回します。工具で回せば回転はしますが竜頭が出て来ません。ねじ込みであればネジが切ってある以上は自然に出て来るはずですから、これはねじ込みでは無さそうです。

そうなれば回すのみでなく引かなくてはいけません。何とか引き出しましたが竜頭のパッキンも溶けています。

腕時計ケース側の竜頭パイプをみると凄い状態。それにパイプの中と左側の黒い物はパッキンのゴムが熔けたものです。

テグスで紐を引き込んでパイプの中を掃除します。

竜頭裏も凄い状態。これも綺麗にしてから腕時計用グリスをさします。

電池が切れるまでの3年間、一度も竜頭を触った事が無いそうです。いくらクォーツが正確で時間を合わせることが無いとはゆえ。ここまで放置するのも問題です。この時計はこんな物だと思っていたらしいです。
逆にこんな方も居たのですが・・・こちら(笑ってコーナー)

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