腕時計の修理の質問集/これがガラスの外れる前兆です。

これがガラスの外れる前兆です/2004年7月(記述)

腕時計のガラスですが気が付いたら外れている事があります。
しかし少し注意すれば外れる前兆を読み取る事が出来ます。
写真ですが正面から見ると普通ですが・・ この○の部分をよく見てみると。

糸の様な物が付着しているのが分かりますか?一カ所のみではなく。

この様に「糸」が絡んでいるように見えます。
これは何かと言うと「ガラスの接着剤が乾燥して、剥がれ始めた状態」です。
お客様の多くは「糸が入った」「ゴミが入った」などと言われますが。
上記写真の状態では1ヶ月以内くらいにはガラスが外れます。

ガラス面にセロハンテープを貼って引いて見てください。
恐らく簡単にガラスが外れます。
これが家などで外れた場合は良いのですが。
戸外で外れてコンクリートなどの上に落ちれば割れます。
また割れなくても、帰宅するまで気が付かない事もあります。

 

また問題はガラスが無くなっている事に気が付かずに使用していると。
袖などの繊維が腕時計の針に干渉すれば曲がってしまおります。
まだそれだけなら針とガラスの交換で済みますが。
文字盤にまでキズが付けば文字盤も交換しないといけません。

最悪は水が掛かれば、ガラスが無いわけですから
腕時計を水に浸けたのと同じようになる為、分解掃除が必要になります。

また、写真のように剥がれた接着剤がケースから離れてガラスと文字盤の間で。
動くようになれば、秒針に干渉して時計が止まります。
この様に文字盤を取り出せば文字盤 は全く綺麗です。

腕時計のケースを裏側を見れば接着剤が剥がれているのが良くわかります。
では、こうなるまでに気が付かないものか?
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