腕時計ベルト交換実践例/SEIKO9020-5300メンズ2
やはり元が「スライド式」のベルトですから、交換もスライドタイプで行きます。
しかも腕時計に合わせてコンビです。
これも色々ありますが、取り付け幅と本体幅などから決定です。
もっとも写真の状態ではラグ部よりも広いですから削る必要があります。
これをヤスリを手作業で少しずつ削っていきます。
これはまだ削っておりませんがベルトの上に時計を乗せて雰囲気を確かめます。
そして重要なのが”穴の位置が奥にある”です。
この目測を誤って削ってしまえば、ベルトは無駄になります。
ラグ部先端をベルト本体に当てると余裕がありますが。
少し隙間を空けると、かなり窮屈。これならいける!と判断。
削ること20分。8月にこの作業は汗をかきます。
横から見た図。このままでは、削った戻りで皮膚を怪我します。
ヤスリで削り取って完了。次に外す時の為にドライバーを差し込む隙も作っておきます。
これをやっておかないと次に外す作業は誰がする運命になるか?。
”腕時計のメタルバンド・ベルト交換/スペシャルテク?外し方3”こうなります。
腕時計のラグ部に合わせてみると幅はピッタシ!しかしバネ棒を入れると、やはり。
この位置が奥にあるのでバネ棒の片方が入りません。
何とかバネ棒を湾曲させて入れようとしますが無理です。
そこで、バネ棒を細いタイプに換えます。取り付け完了!
まさしくバネ棒の太さで取り付けできるかどうか左右する”紙一重”の交換でした。
かなり冷や汗(;^_^A、(;^_^A。
裏側からみてもピッタシ。どうですか!まるでオリジナルバンドに見えるでしょう!
不幸中の幸いかギリギリで付いたので隙間も無く。
本体に一体感まで出ることになり、ブレスレット風になりました。
こういったフィッティングと取り付けが出来るのは世界に時計職人多しと言えども、
私の店の中では、この私のみ!!(当たり前ですが)
腕時計ベルト交換実践例 トップに戻る 2017.6.21修正