三つ折れ式バックルの調整側とは

写真の○がベルト調整側です。

まずその前に「バネ棒」や「バックル」の構造を知りましょう。
何故ならまずはバックルを外さないとベルト調整の作業が難しい。
「バックルの外し方」はこちらでも紹介。

もう既にご存じの方は先へ読み進んでください。

腕時計のベルト調整はベルトの「コマ」(ピース)を外しますが「外す側」があります。
上の写真で示す「○側を外す」です。
この意味は問われて分かりますか?では何故外す側が大事なのか?
ここでは「外す側は6時側」そう覚えておけば問題ないです。
理由はともかく先へ進みたい方は「板バネの調整方法」へ!


コラム(その理由)

さてその理由は、6時側を外さないと腕時計が見にくくなります。
例えば腕時計を見る為に腕を顔の方に引き寄せたとします。
この時、写真の右側(12時側)を外した腕時計だと文字盤(ダイアル)が
顔の方でなくて、その反対側(正面)を向いてしまうのです。

上記写真では少し分かりにくいかもしれませんが。
普通、調整前は上の写真「左」の様にバックルを挟んで左右のベルトの長さが同じ
くらいになっております。
それが6時側(下)だけを外すと写真「右側○位置」。
この様にバックル右側が短くなります。でもこれが正しいのです。

これは人間の腕と言うのは正円ではない為です。
とくに腕が細く「くるぶし」が出ている方は、必ずこの様に調整しないといけません。
ただ「かなり緩い目にはめる」とか「キツイ目にはめる」
そういった場合は腕時計のバックルが中央に来るように調整しても特に問題はないです。

「腕時計の(下側、6時側)のコマを外す」とだけ覚えておきましょう!

ご自分で腕時計のベルト調整が出来る様になって
バックルの両サイドのコマ数が調整出来る様になればコマを移動して試着してみてください。
この意味がご理解頂けると思おります。興味のある方は是非チャレンジを!

さて前置きが長くなりましたが、その「板バネの調整方法」へ。
2004年7月(記述)・2017.6.14修正