腕時計ベルト・バンド調整と交換修理/使用工具について2

 

腕時計のベルト調整に使用する「突き棒」についてです。(写真-K3上段)何故、こんなに種類があるのか?って思った方も多いでしょう。まず1番は問題外!我々は捨ててしまう代物です。普通の超初心者さんならこの「2番」の修理工具一つで全て事が足ります。あと「2」「3」「4」これは芯の太さが違うのみで使い方は同じ。「4番」は我々はダイバー腕時計などでベルトが分厚く、ピンを通す穴が、かなり太い物に使います。
もっとも、写真の2番の工具でも抜けなくは無いのですが。では何故に4番があるのか?私は、お店ですから太いピンに2番の工具で挑んで突き棒の芯を曲げてしまっていては仕事にならないのです。失敗していたら商売にならない!

では5番は??。これまた不思議でしょうから解説しましょう。実は、これは私の自作(;^_^A 。私ら商売でやっている限り新品のベルト調整ばかりとは限らない訳です。汗でピンが錆びてしまったベルトも依頼があればやらなくっちゃ〜ならない。そういった状況のベルトに2番の工具で挑んでも無駄な苦労なのです。

かといって『4」番では太すぎて入らない。そこで5番!これだけ芯を短くしていれば曲がる事はまずないのです。これで一撃を加えてまず、錆びてピンとベルトの穴が一体化してしまった物を剥がす為に使います。そのあと長い工具に変えて抜くという風に使う訳ですね。

先日、割ピンの「どぉ〜しても外せない」ベルト調整が来ましたので紹介です。(汚い物を見るのに耐えられない方はご遠慮ください(;^_^A )こちらです。

工具については2005年11月。新サイト「腕時計工具」にまとめてみました!


↓こちらは「どうしても外せない」ベルト調整でも、綺麗なタイプ。丁度こんな事を書いていたら、先日このようなベルトが持ち込まれましたので紹介です。(下記写真)

これは「割ピン式」ですが、プロの目でみてもどう見ても割ピンなので、いきなりハンマーで一撃!ところが全く動かない(☆。☆)。ん?これはネジピン式か?と良ぉ〜〜く見ても割ピン。
ってことは・・・と、大工用ハンマーでガッチィ〜ンン!で、やっと抜けた。(・・;) 外してからコマを見ると。やはり割ピン式。

外したベルトの調整箇所を良くみるとご覧の様に。ベルトを組み立ててから塗装してるのが良く解ります。塗料が接着剤代わりになって抜けなかった訳ですが、この商品、腕時計メーカーの物ではないです。お客様に聞くと購入価格¥29.800らしいです。(それは詐欺だわ(・・;) こんなベルトもありますって事で紹介して見ました!

「割ピン用/他の工具」ここまで書いた、ついでに写真-K8の工具も解説します。

工具2

この工具、わたしはオークションで買ってみたベルト調整工具ですが。写真の左端の部分をねじって行けば、ピンが右に押し出されて割ピンが抜けて行く構造になっています。
これはハンマーで打ち抜く訳ではないので、失敗してもベルトを傷つける心配が少ない所が良いですね。

なかなか「使える工具」なので超初心者さんにはお勧めです。ボクらは上記の叩く方法が簡単であり、また作業も速いのでこういたものは使わないですが、実際に使用してみて使い勝手があまりに良いので紹介してみました。

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