腕時計のバンド調整/三つ折れダブルロック

腕時計ベルト調整ダブルロック

腕時計のバックルでも「三つ折れ式」に属しますが「ダブルロック」があります。
どちらかと言えば「ダイバーの腕時計」に多いベルトです。写真はバックルを閉じた状態。

腕時計ベルト調整ダブルロック開き腕時計ベルト調整ダブルロック1

青い○の箇所のロックを外してから、折りたたみ部分を開きます。

腕時計ベルト調整ダブルロック2腕時計ベルト調整代引ブロック裏側

横から見ても普通の三つ折れ式と同じ。裏から見ても普通の三つ折れです。
微調整の穴があってバネ棒で調整が出来る事も同じ。

上記写真とは違うベルトですが、ダブルロックの三つ折れ式でも
最近では見かけなくなったタイプが、今日修理に持ち込まれましたので紹介までに掲載です。
腕時計ベルト調整バックルエクテンション部分腕時計ベルト調整エクステンション開く裏から見ると、この用にバックルの裏に、もう一カ所折りたたんだ部分があります。
これは指で引けば簡単に開いてのばせます。

腕時計ベルト調整エクステンションバネ棒

ここまで引けば普通の三つ折れ同様、○い部分で微調整も出来ます。
ただ、微調整部分が4つしかありません。これは折りたたむスペースが必要だから。
これ以上奥まで穴を開けて○位置を奥に入れたとします。
すると折りたためなくなる為に4つしか穴が空いていない訳です。
では「何故この部分があるのか?」です。

これは本来は「ダイバーウォッチ用」と言った所に意味があります。
ダイバーはウェットスーツの上から腕時計をする訳です。
しかもグローブをはめてからですね。もうわかりましたか?

 

勿論、ベルトはウェットスーツの上から腕時計をはめることが前提で
ベルト調整されているはずです。
しかし、グローブをはめてから腕時計を付ける為には、
この部分が無いと普通の三つ折れ式のバックルを開くだけでは
(拳)コブシが通らないのです。
よってダイビングしない人にとっては、全く意味の無い機能ですね。

もっとも腕の太さの割に「コブシがやたら大きい!」って方にとっては意味ある機能です。

私も過去に一人だけ、グローブは関係無く。
大工さんなど手の力仕事をする方でコブシ(拳)が、大きくて時計がはめられない。
拳が通る大きさに調整したら腕でグスグス。そういう方に、このダブルロックの
時計を勧めた経験があります。
以上、こういった腕時計のベルトもあるって事のコラムでした。2004年7月(記述)

「腕時計バックル・板バネの調整方法」から解説を進めましょう
2004年7月(記述)・2007.7.1修正