三つ折れのバネ棒及びバックルの外し方

腕時計のベルト調整をする為には「バネ棒」を知って頂きましょう。
バネ棒については別章「ベルト交換」の所でも解説しております。

ベルト調整に「バネ棒」は使わないですが、
先ずバックルを外さないと作業が難しくなります。
その「バックル」と「ベルト」を繋いでいるのが「バネ棒」です。

腕時計ベルト調整バネ棒

バネ棒は「長さ」「太さ」「先端形状」が色々あります、それは後述するとして。
構造は簡単。写真にも記してある様に両端がバネで伸縮する構造になっております。
片方をガイドに差し込んでから、もう片方を押し縮めながら滑らせてガイドにはめ込みます。

腕時計ベルト調整バネ棒外し場所

では、その外し方です。まず上記写真の「ここから外す」と示す部分に
下記写真の様に工具をあてがおります。

腕時計ベルト調整バネ棒位置

次に、その先端でバネになっている部分を押しながら、指でベルトを引く感じです。
この「工具」は割ピンの調整方法のところでも解説しております。

これが腕時計のベルト調整専用工具。
一番右の「1番」のタイプは通販で購入時に「簡易工具」としたサービス工具。
残りの(左側)2〜4番は「おまけ」で付いてくる様な華奢なものではありません。
購入しないと手には入らない丈夫な工具です。


次に上の写真を見て頂きバックルの外し方を詳しく解説していきます。
「ちょっとした事ですが重要」です。
まず外すときは、この○で囲んだ部分を外してはいけません。
必ず「□」で囲んだ部分を外します。

○位置。つまりバックルを開けるために指(爪)を掛ける側です。
間違ってもこの位置のバネ棒を外してはいけません。
「必ず□の部分で外しましょう」。強調する理由があります。

この○位置には、バネ棒ではなく「伸縮しない不動のピン」が装着されております。
それを強引に外せば、そのベルトは壊れます。

○部分にも「バネ棒」が入っていたならば、外す事は可能です。
しかしバネになっている限り外すときに、
初心者はバネ棒を飛ばして紛失する危険性があります。
このバネ棒は、時計店では売っておりません。

長いですが板バネ調整方法続き。2004年7月(記述)2017.6.13修正