腕時計の基礎知識/クロノグラフとは/2004年7月(記述)

腕時計基礎知識/クロノグラフボタン2

では簡単にクロノグラフの操作について解説いたします。
先ずは青い○のボタンをプッシュして、大きな秒針が動き出します。
これでストップウォッチが”スタート”です。
そしてもう一度、同じ○のボタンでストップします。
(この写真ではスタートしてから7秒が経過して、止めた状態です。

腕時計基礎知識/クロノグラフのボタン3

次に上記写真の青い○位置のボタンをプッシュする事で
大きな秒針が高速に回転して「12時位置」まで戻ります。
れが「クロノグラフのリセット(回帰)」です。
今は上の2つのプッシュボタンを使いましたが”左下のボタン”は使っておりません。
このボタンは”ラップタイム用”です。

例えば先ほどはスタートしてから右上のボタンで留めました。
これを左下のボタンで止めると、どうなるか?。
左上のボタンを押してもリセットしません。
これは腕時計が続けて経過時間を計測する為にスタンバイしている状態です。

「ストップウォッチの針が回帰しない」という
クレームは、この操作で片付く事が多いのも事実。

 

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置

もう一つクロノグラフの腕時計で良くある勘違いですが。
腕時計を購入して届いて取り出してみたら。上の写真の状態だった場合です。
「基礎知識の針」の所でも触れましたが、この状態を見て
「腕時計が動いていない!」って言えば笑われます。
クロノ針は、秒針ではありません。

よって時計が止まっているのでは無く。”ストップウォッチが停止状態”です。
ボタンを押してリセット(0位置に戻す)操作をしてみます。
ところが秒針が高速に回転して止まったのが写真の位置だったら?。
本来は写真の2つの○の針。この「2つの針は真上で停止」しているもの。
ところが写真ではずれております。
これはクロノグラフの動作がおかしいとクレームになることがあります。

その前に「0位置調整」が出来ないか確認してください。
クロノグラフは0位置合わせが必要です。
本来出荷時は合わせてあるものですが、電池交換すれば0位置は狂おります。
電池交換したら必ず合わせます。”ゼロ位置合わせ”と言おりますが
では「0位置合わせ」の解説です。

続き「ゼロ位置合わせ」へ。 2017.6.16修正