腕時計の基礎知識/機械式腕時計とは(メカ・ウォッチ)
2004年7月(記述)
「機械時計=ゼンマイ時計=メカ・ウォッチ」です。
写真はメカ・ウォッチのムーブメントですが歯車がギッシリ。
腕時計と言うのは今の時代電池で動くのは当たり前ですが1970年頃までは
機械式時計(ゼンマイ)が普通でした。
それも毎日手で巻いていた時代からオートマティックへと。
ここではその機械式時計について写真を見ながら簡単に説明してみましょう。
機械時計ファンはの数は多く。一般的に「時計好き」とはこの世界の人達です。
写真のようにゼンマイ式でも「自動巻」「手巻き」がありました。
まとめてこの「ゼンマイで動く」腕時計の事を「機械式時計(機械時計)」
(メカウォッチ)と呼びます。
通称「メカ」です。それぞれの説明は、写真をクリックしてください。
簡単に機械式時計の動く原理を解説しますと。駆動が今の電池と違って「ゼンマイ」です。
これが機械式時計に入っている「ゼンマイ(Zenmai)」です。幅は1mmくらいです。
写真の「Zenmai」の箇所。ここに巻いて格納されております。
これを「香箱(koubako)」と言おります。
このゼンマイのほどける力が数々の歯車を伝わって。
この腕時計の心臓部「テンプ」を動かします。
テンプは1秒間に「5〜10回転」することで文字盤上の「秒針」に「1秒」を刻みます。
回転すると言っても一方向に回るのではなく”往復回転”します。
このテンプの往復回転が1秒間に「5」よりも「8」。「8」よりも「10」と、
如何に多くの回転を「1秒」に変換させるか?
その技術が機械時計の精度の進化であった訳です。(それでも日差ですが)
「クォーツ腕時計」の精度は「月差」で表記します。
この機械式腕時計は「日差」で表記します。
クォーツ腕時計は、だいたい「ひと月で数秒」しか誤差がないですが
機械式は「一日で数秒」の誤差は当たり前です。
今、機械式時計がブームになっておりますが、「一つ機械時計でも買ってみるか!」
と思ってる方。精度は今のものと全く別物ですから、そこは覚悟の上で購入ください。
それと機械式腕時計には「姿勢差」が影響します。
テンプは「コマ」の様に軸を中心に往復回転します。
その軸が地面に対して「垂直」の場合と「平行」の場合では当然、
軸に掛かる摩擦が変わります。
よって、どうしても腕時計の向きによって精度が変わります。
そこが。機械式腕時計の「味」でもあるのですが。
何でも正確に動いて当たり前の世の中で、こういった昔のファジーな腕時計が流行るのは。
「正確に動かない事も許容する」寛大さが無くなってきた社会的な風潮への
反動でもあると感じるのは、この私だけか?。
次は「手巻き腕時計とは」 2017.6.17修正