腕時計の革ベルト・バンド交換修理/革バンドの取り外し方A

時計バンド交換の実践ですが、先ずは外し方は下の写真「左右」2タイプがあります。
右側「B」はケース(ラグ部)に「穴」が開いている。
これは腕時計の外側から工具で突いて外せますから簡単。

腕時計バンド・ベルト交換ベルトの外し方2タイプ

左側の「A」のタイプはすこし難しいです。
バネ棒外し工具は”外から突けるBタイプのみ有効”
ですから注意が必要です。

「タイプA」(外から突くことが出来ないタイプ)

腕時計バンド・ベルト交換いけない外し方

写真内にも「×」と記載した通りどちらの方法でも危険です。
何故かと言うと腕時計が「固定されていない」からです。
「タイプA」は腕時計外側に穴が無い訳ですから「バネ棒」を縮める為には
「皮ベルト」も一緒にある程度押し縮める必要があります。
よって、かなりの力が必要になり滑ると危険が伴おります。

腕時計が不安定ではバネ棒に当てがった精密ドライバー(工具)の刃先が
バネ棒から外れて腕時計のケースを突いてキズ付けます。
また私の店のパートさんでも最初に良くあるのは
最初は軽く当てがって少し突いてみるのですが、思わぬ力が必要なのに気がつくと
思い切って力を入れます。
この時に工具が滑ればケースどころか指を突いて流血騒ぎです。

ちなみに店のパートさんの中では「10回、指を突いて一人前!」と
皆さん言われてますね。{{(+_+)}}

次は「タイプA」の正しい外し方です。

腕時計バンド・ベルト交換正しい外し方

先ず左手で「腕時計を机に平に押さえつける」。
次に「右手親指で矢印の方向に押し上げる」です。
ここで「コツ」は左手の指は「3本」で固定している事です。
(親指と人差し指2本では不安定)。左手中指でバンドを支えます。

次は右手の動きですが、写真のように親指の腹に腕時計用ドライバーをあてがおります。
ここからが重要!指を曲げてはいけません。
この状態から指は曲げずに”手の甲全体”を動かします。

初心者にとっては上記、腕時計ベルト交換専用工具の「二股」部分を差し込んでから
「テコの原理で外す」方が簡単かもしれませんね。


次は「ベルトの取り外し方B」へと! 2004年7月(記述)・2017.6.15修正