腕時計の革ベルト・バンド交換修理/錆びて外せない!トラブル1

革ベルトを交換するにあたり、バネ棒が「錆びて、どうしても外せない」。
こういったトラブルにも対処いたしましょう。
腕時計のベルト交換と言っても我々、仕事で作業する者にとっては
簡単なものばかりではない。

バネ棒が錆びる事で伸縮なくなり取り外せなくなります。
しかし、バネ棒はステンレスですから普通はそうは簡単には錆びません。
それが錆びる訳ですから、かなりの湿気+塩分が影響しております。
では、どうしてそうなるのか?

これは私の経験からは「腕時計をつけたまま!」これが一番の原因です。

それも「寝る時にも腕時計をつけたまま」です。
これが一番の条件ですね。無精な方で外さない方もおりますが。
この私の店で多いのは「寝たきりのお年寄りの腕時計」です。こ
れを家族の方がベルト交換に持ち込まれると、かなりの確率で
ベルトは外せなくなっております。(あまりにも凄いので写真掲載はしないですが(;^_^A )

それでは壊れた腕時計を代用して 「外し方の解説」をしてみましょう。

腕時計バンド・ベルト交換外れない革バンド

まずは、この様に腕時計をバイスに固定いたします。

腕時計バンド・ベルト交換外れない革バンド2

「突く棒」を当てがおります。指で突いて動かない訳ですから当然このあとは。

腕時計バンド・ベルト交換外れない革バンド3

こうなります 。つまりハンマーで「叩く」しか無いのです。
これで、錆び付いたバネ棒の90%は外れます。問題は残りの10%・・・・。

これは「ベルトの外し方」のところでも解説した。

横に「突く為の穴が無い」ものですね。
また「突く為の穴があっても」錆び付いている物は
ハンマーで叩いても「突き棒」の先端が曲がって外れない物も多いのです。

 

そこで「錆びて外せない2」裏技?ですね。2004年7月(記述)・2017.6.15修正