腕時計の革ベルト・バンド交換修理/ベルトの取り付け方
ここまで時計バンドの交換でも、取り外す作業をして来ました。
今度は取付け方法の解説です。取り付けの作業はタイプ「A」も「B」も同じです。
まずは、写真の様に必ず腕時計を裏向けて作業を始めます。
これはバネ棒をラグ部に乗せて滑り込ませて取り付ける訳で、
滑らせる以上多少の傷は付きます。
傷は表に付くよりは裏の方が目立たなくて良いのです。
先ず写真の様にバネ棒をベルトに通して片方をラグ部の穴に差し込みます。
片方は写真の様にラグ部の上に乗せます。
次に左手親指で革ベルトのバネ棒が通っている所を押さえます。
写真がその拡大写真です。写真内「↓」の方向に親指でベルトを軽く押さえつけます。
(写真は「こじ開け工具」で突いておりますが
「腕時計用ドライバー」の先端
でも構おりません)。
親指で押さえつけておくことによって、バネ棒は下への力が掛かってますから
写真の様に工具で突くとバネ棒がラグ部の中に収まります。
しかし!いくら「ケースに納まります」といっても
この小さな「穴」ですから、滑らせるだけでは簡単に入りません。
そこで!この「持ち方が」重要になって来ます。
上記写真(2枚目、3枚目)の持ち方をしておく事によって
バネ棒がケースの幅内に収まってから「親指」と「人差し指」で
ベルト(バネ棒先端)を微妙に動かして穴の位置を探ります。
「パチン!」と音がすれば大抵は入っております。
取り付けた後は必ずベルトの上下を両手で持って軽く引っ張ってみます。
これ重要!意外にキチッと入っていない場合もありますから。
次はベルトを取り付け注意点へと!2004年7月(記述)・2017.6.15修正